暮らしに関する情報手話通訳士になるには

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●業務独占資格と名称独占資格

資格には2種類あって業務独占資格と名称独占資格があります。

@業務独占資格というのは、
特定の業務に際して、(たとえば看護士、栄養士、医師、鍼灸師、薬剤師など) 資格がないと業務を行うことができないもので、
その仕事は資格がなければ 業務をおこなうことを禁止されている資格をいいます。
簡単にいうと資格がないと仕事ができないということです。

A名称独占資格というのは、
業務そのものは資格がなくても行うことができますが、 資格取得したもの以外はその資格を名乗ることはできません。
法令でも禁止されています。

手話通訳士は公的な資格ですが、名称独占資格になります。
資格を持っていなくても、仕事はできるということです。

ただ、雇う側からすれば、資格を持ってない人よりも、 持っている人のほうが安心して採用もできるし、何か問題があった場合でも 対処しやすいのではないでしょうか。

●手話通訳業務と収入

手話通訳士は通常、市町村や都道府県などの役所、社会福祉協議会、 福祉事業を委託されている関連団体などに雇用されていて、 その団体から給料をもらっているわけです。

仕事の依頼というのも障害者から来るものが殆どです。

内容的には、市民講座、講演会とかあるいは、 トラブルが発生し太時の市町村の福祉担当者と連携して相談や忠告などしたりします。

簡単にいうと、聴覚障害者が困った時に駆けつけるのが手話通訳者
と考えるとわかりやすいですね。

民間の場合も同じような仕事内容ですが、 仕事の依頼があったとしても日当がでない場合が多く、
昼食や交通費ぐらいは出るかもしれませんが、この手話通訳士の資格で身 を立てようというのは難しいと思います。

●手話通訳士になるには

ボランティア的な要素が大きいけど、それでも、手話通訳士になりたいという人には
主な資格がいくつかあります。

@手話通訳技能認定試験
この資格が一番定評があり、 かなり難しい試験と認識されています。

お馴染みのNHKの手話ニュースをご存知だと思いますが、 そこに出ている手話通訳士さんたちが必ず持っている 資格といわれています。

A登録通訳者
各人がお住まいの都道府県や市町村ごとに聴覚関連団体などが 実施している試験に合格した人のことをいいます。

その内容的なレベルは一朝一旦あり実際に問い合わせ したほうがいいと思います。
合格したその地域でしか通用しませんから。

B手話技能検定協会が実施する試験
民間の試験で国家試験ではありませんが、どちらかというと 資格というよりは、自分の実力を知るための試験と考えたほうがいいかもしれません。

1級から7級まであるのですが、資格として使えるレベルというのは 1級か2級からじゃないでしょうか。

●手話通訳士養成学校

確実に手話通訳士になりたいのであれば国立障害者リハビリテーションセンター学院の 手話通訳学科をオススメします。

この学院の手話通訳学科は入学資格が学校教育法第56条第1項の規定により
大学に入学することができ、かつ、20歳以上のもので総長が入学を許可したもの。

修行年限が2年間(2400時間)

カリキュラムは基礎科目と専門科目があり、

基礎科目では
言語、社会、心理、表現などのほか関連教養科目を履修します。

専門科目では
手話および手話通訳の実技科目、理論の学習、関連施設での 手話通訳実習など実践的な技能と知識を学ぶことができる。

卒業後の進路
卒業生は、手話通訳派遣に関わるほか、聴覚障害者情報提供施設、 ろう者団体、聴覚障害者を多数雇用している民間の会社、その他 福祉施設や一般の職場で活躍しています。